hqplayer+jetson nano
hqplayerはアップサンプリングのフィルタやダウンサンプリングのディザーが充実しており、その精度も非常に高いものになっています。
例えば、16bit 44.1KHzをDSD 256(11.2M)へリアルタイムに変換、TAP長も100万(1M) TAPsや1600万(16M) TAPs!を選べたり、高精度なモジュレーションも選べたり、とすごいものがあります。
#オーディオ用の専用ハードウェアで1M TAPsをやろうとすると、chord社のM-scaler等、50万円コースです。それが3万円のhaplayer+CPUパワーがあるPC 20万くらい、で実現できるので、安いと言えば安いかも・・・ です。
長いTAP長を処理するのは、非常にマシンパワーを食うので、それ起因でPCの電源ノイズが増加、そのPCとDACを直接USBケーブル等で直結すると、音質とのトレードオフが発生します。
このトレードオフの影響を受けないようにするための手法として、hqplayerのNetwork audio daemon(NAA)を使用するというのがあります。
以下のよう*1になり、hqplayer用のPC由来の電源ノイズを分離することができます。
実際にはノイズの完全分離は出来ない*2のですが、その影響を大幅に下げることができます。
*1
hqplayer 用のPC->wireless(wifi)->sub PC(NAAがインストールされた受け取ったデータをそのままDACに伝えるためのPC)->DAC
*2
・GND(アース)は配線でのダイレクトな結合は回避も、電磁場の弱い結合は残る
・hqplayer用のPCのClock jitterが増加すると、送信データが欠落しそれを再送信するフロー制御が入る可能性あり、それを受けるsub PC内のFIFO(正しいデータが受け取れるまでデータを溜め込んでおくメモリ)由来の電源ノイズが増加、sub PCのClock jitterが増加してDACにも影響・・・ といった感じです。
私は、hqplayer用のPC(iMac 4core、Mac OS)->wifi->wifi親機->wifi->NDIVIA jetson nano(Linux ubuntu)->DAC(chord mojo)で使っております。
jetson nanoは小型、低電力(モバイルバッテリで動作可)ながら強力で、オススメです!