HQPlayer Network audio adapterの設定方法
このところそのDSDリアルタイム変換の音質が気に入って使っている、HQPlayerのメモです。
HQPlayerには、再生した音をネットワーク越しに、2nd PCに飛ばす機能が付いています。
HQPlayerで再生する為のPC->Wireless LAN->2nd PC->DAC->アンプ->スピーカー
といった具合にです。
この為には、2nd PC側に、HQPlayerのNetwork audio adapter(NAA)をインストールする必要があります。
そのやり方をメモしておきます。
■私の環境
■1st PC側HQPlayerインストール
あるいは
からHQPlayer DesktopかHQPlayer Proをダウンロードしてインストール。
無償でも30分間は使えます。制限時間解除は、有償です。
リアルタイムDSD変換はメチャメチャCPUパワーを食います。
私が使っているiMacは、skylake世代の4Coreですが、それでも、
DSD 128(44.1KHz*128=5.6448MHz)でギリギリリアルタイム変換出来るかどうか、
といったところです。
■2nd PC側インストール
自己誘導な電源ノイズが少ないOS=負荷の少ないOSを選ぶのがポイントです。
Ubuntu Studioがオススメです。
オーディオ再生により良いlowlatency kernelが使える為です。
(1)PCにubuntu studio 19.04等をインストール
(2)SignalystのHome pageの以下かから、NAA daemonをダウンロード
私のPCは、Intelの64bit CPUなので、
を選択。
(3)ダウンロードしたNAA daemonをインストール
Ubuntu studioの場合は、
sudo dpkg -i networkaudiod_3.5.6-41_amd64.deb
でインストール。
まず、インストールディレクトリを確認しておきます。
which networkaudiod
私のPCの場合は、/usr/sbin/networkaudiod にインストールされていました。
次にubuntu studioを起動したら、自動でNAA deamonを起動しておきたいので、
アサインしておきます。
terminalから以下を実行
sudo systemctl enable networkaudiod
#NAA daemonを止めたいときは、
sudo systemctl disable networkaudiod
です。
■HQPlayerからネットワーク越しのDACへ接続
(2)2nd PC側のubuntu studio 19.04を起動。
ubuntu studioはlow latencyのkernelと普通のkernelを起動画面で選べます。
ここでは、lowlatencyのkernelを選択。
(3)NAA daemonの確認
ここでは念の為、NAA deamonが起動しているか、statusを確認しておきましょう。
terminalから以下を実行
sudo systemctl status networkaudiod
(4)1st PC側でHQPlayerを実行、setting->deviceから、2nd PC側のDACを指定
ほとんどのケースで、何の問題もなく、2nd PC側のDACが見えているはずです。
あとは1st PC側のHQ playerで音楽を再生させれば、2nd PC側のDACから音が
出力されるはずです。
■その他1
HQPlayer設定
・HQPlayerのPCM->DSDリアルタイム変換
・オーバーサンプリングの設定をclosed-from-16M(1600万タップ!)あるいはsinc-1M(100万タップ!)
・DSDのモディレーションの設定をASDM7
、とした時の音が私の好みに合致し、音楽gをより楽しく聴けるようになりました。
が、このオーバーサンプリング、iMac skylakeの4core CPUをもってしても、処理速度がギリギリで、
音がプチプチと途切れるのが難点でした。
このプチプチは処理速度、ネットワーク、DAC側のUSBコントローラ、いずれも影響する可能性があり、今回はネットワークに手をいれて、NAAを試してみました。
すると、プチプチの頻度が激減、10分に1回くらいまで改善しました。
ほとんどお金も手間もかからず出来るので、オススメです。
以前のプチプチ頻度高い環境
■その他2
HQPlayerのオーバーサンプリングはいろいろあります。
以下のblogが詳しいです。